こんにちは
一社)日本真珠振興会認定シニアパールアドバイザーの土屋です。
今日から数回に分けて、真珠について出来るだけわかり易く、説明していきます。
真珠ってダイヤなどに比べ明確な価値基準が存在しないためわかりづらい部分が多いのですが、できるだけわかりやすく簡単に説明します。
成人のお祝いや婚礼道具として贈られるアコヤ真珠は、アコヤ貝の中で作られます。
基本ひとつの貝から、ひとつの真珠。
稚貝の育成からひと粒の真珠が作られるのに、約3年~4年かかります。
※職人の手がおよそ3000回かけられます。
浜揚げ直後のアコヤ真珠。
洗浄して
こうなります。
ここからが少しややこしいです💦
調色しない真珠=無調色と調色する真珠=調色に分けられますが、まず調色ってなに??ですよね???
調色とは、真珠の色調を変え真珠の本来の色を引き立たせる処理。
宝石に例えるなら、ルビーなどに行われる加熱処理「エンハンスメント」という加工処理に近いです。
もっとざくっというと
スッピン
or
ファンデーション
と考えてもらえると伝わりやすいでしょうか???
比べると明らかに、、、、、
色調が違いますね。
わかりやすいようにこちら写真、明るさをちょっと加工しました。
こちらの画像だと
上の2ロットは調色でピンク色が強く、下の2ロットは無調色です。
色調はユーザーさんの好みなのでなんともいえませんが、浜揚げ~しみ抜き後の真珠は
総体的にこんな感じの真珠色。
クリーム系黄色味があるものが多いです。
皆さんのイメージしている色調と違いますよね???
よく「真珠ってピンク色だよね?」って聞かれることがあります。
私達プロはテリと言われる真珠の真ん中に見られるピンク・青・緑などのシャボン玉の有色効果のような干渉色のことを指すのですが、一般の方は側(実体色)がピンクに調色された真珠をイメージされていると思います。
調色は欧米に輸出する際に人気だったことや日本人の肌に合うということで何十年も行われていますし、色調は個人の好みですが、ジュエリー土屋は、無調色の真珠しか扱っていません。※先代からの方針なので、調色真珠を仕入しようとすると怒られます(笑)
そういうわけで、私自身は小さいころから無調色の真珠しか見ていないので、調色された色調の真珠にはちょっと違和感を感じてしまうのが、正直なところです。
弊社が無調色の真珠のみを扱う理由は3つ。
①無調色の真珠の方が色調が自然で豊かなこと。
②真珠の命であるテリの有色効果が際立つこと。
②無調色真珠と調色真珠では宝石の原点である「稀少性」が無調色真珠の方が高いから。
これは私の個人的な意見です。
実際のところはユーザーさんが自分の目で見て決められるのが良いと思います。
そのためにも納得するためにも、一緒に真珠の勉強をしませんか?
ジュエリー土屋では毎月第4日曜日に
【はじめての真珠】開催しております。
この講座は日本が世界に誇る真珠について、一般の方に真珠の興味と知識、そして楽しんで頂くために、一社)日本真珠振興会のサポートのもと、無料で開催しております。
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